女神作戦(エルゴレバー分解編①)
先日、突如沈黙したワタシの使っている、カンパニョーロ・アテナのエルゴレバー2010年モデル。
何故だかこの年のアテナだけはパワーシフトではなく、多段シフトチェンジが出来るウルトラシフトです。
アテナ復活作業、名付けて女神作戦開始です。
まずはブラケットのフードをベロっと捲って固定ボルトを外します。
(写真を撮っていなかったので使い回しです)
ハンドル側から見た所・・・あれ、シフトワイヤーが見える?
シフトワイヤーは一番手前のパーツ、ワイヤー受けに隠れて見えないはずなのに。
とりあえずワイヤーを抜いてみると・・・
何だこりゃ、どうしたらこんなに曲がるんでしょう?
ワイヤー受けが欠けています。
ははぁ~、どうやらこの受けの部分が欠けてワイヤーが外れ、ブラケットの中で曲がってしまったようです。
おそらく変速不良の原因はコレでしょうが違うかも知れません。
折角なのでオーバーホールしてみましょう。
順番に外していきます。
ボルト、ワイヤー受け、ワッシャー。
次は解除レバー(シフトアップの時に使う親指側のレバーです)
見え辛いですが、千枚通しの先にスプリングが引っ掛けてありますので外します。
適当に外せば、多分ボディのどこかに引っ掛かってくれます。
ココからがエルゴのキモです。
ちょっとギザギザのついたワッシャー?
とんでもない!よーく見とってよ!
ジャーン!ひっくり返してみました。
時計で言うと3時と9時の所のモノ、コレ凄く重要ですから慎重に・・・。
こ~んなちっちゃいベアリングとスプリングです。
細心の注意を持って取り扱わないと、どこかへ飛んで行ったら二度と会うことはできないでしょう。
お次はコレ、先程のパーツのベアリング面と向かい合わせになります。
このギザギザの溝にベアリングが嵌ってシフトの位置が固定され、レバーをクリックすると隣の溝にベアリングが移動するんです。
ベアリングが移動する時は斜めの溝に沿って押され、スプリングで元に戻される、その時の溝をベアリングが戻る感触があのクリック感なんでしょうね。
裏側です、先程の形で出っ張ってます。
洗浄しました。
これが合わさって・・・とイメージしてみてください。
二つ並べると分かりやすいでしょう?
見切れていますが、金属ワッシャー、樹脂ワッシャー、得体の知れぬワッシャー状のモノ(笑)×2外してます。
そして本体には、解除レバーに引っ掛けてあったスプリングが残っているので取り外します。
コテコテグリスの向こう側にはベアリングが打ち込んでありますが、今回は手を付けません。
ハンドル側から出来る作業はココまでで、これ以上はブレーキレバーを外さないとできません。
ハイ外れました~ってワケじゃありません。
この作業はヤヤコシイ作業ですので写真を撮ることが出来なかったんです。
理屈としてはレバー根元の軸になっているピンを抜くだけですので単純です。
ただ、単純なだけで簡単ではありません。
レバーの中にピンを受ける割の入った樹脂ブッシュみたいなパーツがあるのですが、この割をマイナスドライバーなどでコジって広げてやらないとピンが抜けないようになっているんです。
コジりつつピンを内側(親指側)から要らないアーレンキーなんかを当ててハンマーで叩くと外れます。
それだけですが、この作業を一度にやるには。
①ブッシュにドライバーを差し込んでこじり、そこで固定。
②アレーンキーなんかを当てがう。
③ハンマーで叩く。
と3本の腕が必要になります。
ワタシは①の作業を左足で行いましたwww
ココまでの作業で外せるのはコレだけです(あ、レバー忘れてましたw)
いい加減長くなって読むだけでも疲れるでしょうから続きは次回にて。
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